「誰かから質問をされる」ということを想像すると、どんな反応が起きますか?
「何とも思わない」人もいるでしょうし
「何だろう?」と興味がわく人もあるかもしれません。
中には、「良い答えをださなくちゃ」
「正しい答えを言わなくちゃ」
「うまく答えられなかったらどうしよう~」
このように感じる人もあるかもしれません。
この場合、緊張したり、構えたり、質問しないでよ~と
抵抗したくなる気持ちになっちゃいますよね。
私もこれまでの体験の中から、とてもよくわかります。
先日、研修の最後に受講生の方から感想や質問をいただく時間をとった時のこと
ある方が、先輩(研修委員でその場にいた)に聞いてみたいことがあるとのこと
「3年目の時期にこれをしておいた方がいいよ」ということについて・・・
急な展開でしたので、先輩方もびっくりされたと思いますが
2名の方がそれぞれ自分の体験の中から答えて下さいました。
(ご協力ありがとうございました)
その時の受講生の皆さんがとても印象的でした。
講師の私から先輩の方に視線が移り、
とても集中して先輩のメッセージを聴いて受け止めていらっしゃいました。
その後、質問をしてくださった方に改めて問いかけてみました。
「今の先輩の話を聞いて・・・でもいいし、それ以外からでもいいのですが
〇〇さんご自身は、3年目の今、何をしておくと良いと思いますか?」
すると、先輩からの言葉も使いながら、
ちゃんと自分の考え(思い)を自分の言葉で話されました。
その体験から感じたことは
質問があることで、場がとても深まること
質問は講師が答えなくてはならないことはない
本人の中にも答えがあり、その場にいるメンバーの中にも答えがある
そして・・・
自分がした質問に、ちゃんと先輩方が一生懸命考えて言葉にしてくれた
そのことが、「自分を大切にされた」承認メッセージとなり
「感謝」と「喜び」の「あたたかみ」がその場で広がったように感じました。
職場の中で、上司と部下、先輩と後輩との間の質疑応答にも同様のことが言える
上司(先輩)が答えてもいいし、
周りのスタッフ(メンバー)に答えを聞いてみてもいいし(頼ってもいい)
わからなければ、一緒に調べてもいい
良い答え、正しい答えをみつけるだけが「質問されることの価値」なのではない
それがわかると、もう少し力を抜いて質問が受けれるようになる。
最後までお読みいただきありがとうございました。