若手スタッフへの指導が難しい

 

前回の記事で、「目上のスタッフ」への指導について書かせていただきました。

今回は「若手スタッフ」への指導について

 

ある時、研修終了後に後輩指導について相談に来てくれた方がいました。

指導や振り返りをする時に、質問してもいつも「わからない」と答える後輩に

どのようにアプローチしたら良いでしょうか?

 

そういう時に、何が起きているのかというと

後輩に向けた怒りや苛立ちもあるかもしれません。

けれど、それだけでなく

「自分の指導が悪いのか…?」・・・と

自分へのダメ出しから、怒りや苛立ちも起きているかもしれません。

 

相手が「わからない」と言うこと自体は、決して悪いものでもない

今はその段階にいるのだなと、ジャッジせずに受け入れてみるとどうでしょう?

 

人により、小さい頃からの育った環境や習慣、体験が違います。

質問をされて、自分で考えて、それを伝えることが、サクサクできる人もいれば

質問されることに慣れていない人もいます。

考えることに慣れていない人もいます。

自己表現することに慣れていない人もいます。

また、単純に、看護の知識や経験が少なくて

答えが(今は)わからないという場合もあるでしょう。

 

「今日研修で学んだ中で、何か活かせることがありますか?」と尋ねると

「そうですね、・・・・・・・・・・。」

ちゃんと、ご自分で答えを見つけていらっしゃいました。

 

1回ですぐに変化させたいかもしれないけれど、人が変化するには時間も必要

そのことを理解して、まずは自分が気持ちにゆとりをもち

気長に関わり続けることも、必要かもしれませんね。

 

そして・・・悩むことの価値もあることに、気づいていらっしゃいますか?

後輩指導に悩むからこそ、研修を申し込んで学び、さらに質問に・・・

悩んだりサクサクといかないことは、心地良いものではありません。

けれど、そのプロセスがあるから指導力がアップしますよね。

後輩の方は、そんなあなたの指導を受けて伸びる可能性が拡大します。

 

後輩とあなたは、ご縁があって出会っています。

お互いが成長のために相手を必要としているから。。。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

目上のスタッフへの指導が難しい

目上のスタッフへの指導が難しいという声をよくお聞きします。

本当にそうだよな~と私も思います。

中には、指導したら逆ギレされたという方もいらっしゃいました。

 

まずは、目上のスタッフへの指導を難しいと感じている自分は自然だということ

そのように認識してみてください。

得意だと感じている方の方が希少かもしれませんよ。

その中で頑張っている自分をしっかり認めてあげて下さいね。

 

その上で、伝え方の工夫をしてみませんか?

 

Youメッセージで指導すると

「(あなたは)今度から・・・(このように)してください。」

相手にとっては命令口調として伝わります。

 

Iメッセージで伝えると

「今度から・・・(このように)していただけると(私は)助かります。」

相手にやんわりと伝えることができます。

 

質問を活用すると

「今度から・・・(このように)していただくことは可能でしょうか?」

また、その後に、「(そうしていただけると)私達とっても助かります。」

このようにWeメッセージを加えることもできますよね。

 

秘訣は・・・

相手のプライドを傷つけないよう伝え方を工夫すること。

相手に心から敬意を示すこと

 

そして・・・

一人で頑張りすぎないこと

時には逃げて指導を見送っても良いのです。

時には上司や目上の先輩に指導をお願いしても良いのです。

休憩も入れて下さいね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

相談されて答えを教えた後にすること・・・

 

「・・・(こういう場合)、どうしたらいいですか?」と相談された時

相手の成長のために、本人に考えさせることは大切です。

それには、質問をして引き出すコーチングの関わり方が有効。

けれど、コーチングが大切になりすぎると

すぐに答えを教えてはいけないと思ってしまうこともあるかもしれません。

 

時と場合によりティーチングが適切な時もあります。

また、相手によりティーチングが必要な時もあります。

柔軟に使い分けることができると一番効果的ですね。

 

例えば・・・

緊急時に相手に「どうしたらいいと思う?」と質問している場合ではない。

すぐに答えを教えたり、指示をだすことが必要です。

 

けれど、そうでない時でも教えても良いのです。

教えることは悪いことでもない。

自分のもっている答えを教えた後に

「今の話を聞いて、どう感じましたか?」と質問をしてみましょう。

 

このプロセスを入れることで

相手がその答えをどのように受け止めたのか、理解したのか、

どのように感じたのか、違うと思ったのならどう思ったのか…を話させることで

相手は教えられたことの学びを大きくすることができます。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

フィードバックした後にすること・・・

 

コーチングセッションをする時でも、部下や後輩指導する時でも

フィードバックを入れることはとても効果的です。

 

フィードバックは、相手が外側に表現している事実をそのまま返すこと

・さっきから声のトーンがあがりました。

・○○という言葉を今日は5回繰り返しています。

・○○の話をする時、とても力強く話されていました。

 

また、相手の言動から自分が内側で感じた事実をそのまま返すこと

・大丈夫って言うけど、とても不安そうに見えます。

・○○をとても大切にされているように聞こえてきます

・私には、あなたが本当はそれをやりたそうに伝わってきています。

 

フィードバックによって、相手に気づきが生まれたり

本当に向き合う課題や真のゴールに向かって進みだす機会になります。

 

効果を高めるためには

■相手の許可をとって伝えること

「感じたことがあるのですが、お伝えしてもいいですか?」

相手が聴く準備ができて受け取りやすくなります。

ただし、ポジティブなフィードバック時など

流れを止めない方が良い時もありますので、柔軟に。。。

 

■相手との信頼関係(ラポール)を築くこと

日頃からの関係づくりも大切だけど

その対話の時の、聴き方やあり方でもラポールを深めることができる

雑念は脇におき、ジャッジすることなく、ただ理解しようと相手に意識を集中

 

■相手にフィードバックを受け取ってほしいという自分のエゴを手放すこと

結果を手放す、結果に期待しない、相手がNoと言ってもOk。

私は「コーチは揺らす(刺激を与える)人」だと思っています。

押してダメなら引いてみて、軽やかにアプローチできたら素敵ですよね。

 

そして、もう一つ重要なことがある

フィードバックした後にすること・・・

■相手がどう感じたかをお聞きすること

「今、言われてみて(フィードバックされて)どう感じましたか?」

相手に感じた気持ちや感覚を率直に話していただけることが大切

仮に相手がNoだったとしても、それを話すことで明らかになるこがあるから

違うなら違うで、違和感が出たなら出たで、それは大切な素材です。

 

前述した「相手がNoと言っても大丈夫」ということにもつながりますね。

だから、肩の力を抜いて気楽にフィードバックしてみましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうござました。

 

 

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

伸び悩んでいる部下や後輩指導に行き詰まった時

 

伸び悩んでいる部下や後輩を指導する時に

どのようにアプローチしたら良いものかと、考え込むことありませんか?

指導しているのに響かない

指導しても思ったように伸びてくれない

関係が良くない気がする

何となく指導するのに疲れてきた

もし、このような行き詰まりを感じていたら、捉え方を見直してみませんか?

 

人間の脳は、何もかもまとめてシンプルに捉える癖をもっています。

しかもそれは無意識的な癖

その人 = 伸びない人(出来ない人・ダメな人)・・・すると、

指導は難しい、無理という気持ちや感覚を過剰に大きくしてしまいます。

 

意識的に捉え直してみましょう!

今は伸び悩んでいるように私は感じている

或いは、本人が自分のことを伸び悩んでいると言っているのなら

●●さんは自分のことを伸び悩んでいると今は感じている

 

伸び悩んでいるという状況は永遠に続く固定したものではない

また、感じていることなので変化します。

「今は」「感じている」という部分をしっかり捉え直すと、

凝り固まった不変なような硬いイメージがほぐれます

 

その人は伸びない人ではないし、ダメな人でもない

誰しも伸びない時がある、伸びにくい部分がある

出来ている部分もたくさんあったこと

良いところもたくさんあったこと

伸びてきた部分もたくさんあったことに改めて気づきます。

捉え直すと視野が広がり、伸びる可能性の領域に焦点が当たり始めます。

 

次に、まとめて捉えていた問題の岩を砕き、一つ一つ具体的な項目にしましょう

○○(具体的な処置項目)は、○○(まずはここを特に)できるように支援する

○○の行動を○○のように改善していくよう働きかける

○○の経験をもっとたくさん積む必要があるからセッティングする  etc…

 

その時・・・

あなたの指導時の言葉のかけ方やトーン、表情は変化しています!

そして、相手に届く言葉のパワーも変化しています!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

今の自分にとってちょうど良いの境界線

 

最近読んでいた本に書かれてあった、あるページの言葉から生まれた問い

「自分をいきいきとさせてくれるものは何だろう?」

それを取り入れてやっていったとしたら、どんな自分になるのでしょうか?

 

すぐに答えが見つかりそうで見つからなかった

ある答えが見つかっても「その答え本当?」と尋ねられているよう

答えがいくつか出てきたけれど、「他には?」とさらに探そうともする

私の脳の検索エンジンが作動し続けています(笑)

 

見つかったいくつかが生活に取り入れられているかをふりかえってみると

やれているものもあるし、やれていないものもある

その一つを今月できたらなと思っています。

 

ただし、そこには「ちょうど良いの境界線」がある

例えば、自然や植物が自分をいきいきさせてくれるものであったとしても

観葉植物を増やしすぎて管理でへとへとになってしまうのはやりすぎ

山に遊びに行くと自然が満喫できて元気がもらえるけれど

気持ちとしてはドライブして乗馬して、毎月でも遊びに行きたいけれど

距離が遠ければ、年に2回、多くても3回がちょうど良いのギリギリな線かも

(これ、自分へのメッセージです💦)

 

ちょうど良いの境界線は、テレビにしても食べ物にしても全てにおいてある

けれど、感情にとっては、ちょうど良い境界線はじゃまなもの

もっともっとと嬉しい感覚を得ようとするから

すると…後で後悔して自分が嫌になったり、疲れたり、体調くずすことも…し

 

「あなたにとって自分をいきいきさせてくれるものは何ですか?」

「そのちょうど良い境界線はどのあたりですか?」

自分自身に問いかけてみませんか?

今のあなたにとってのオリジナルな答えは何でしょう?

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

会議やカンファレンスのおわりを大事にする

 

前回の記事「会議やカンファレンスのはじめを大事にする」はこちら

今回は「会議やカンファレンスのおわりを大事にする」ことについて

 

話し合いが終わった後で、不明な点がでてきたことありませんか?

結局、誰がそれをやるんだったっけ?

いつまでだったっけ?

具体的にどうすれば良かったっけ?

ちゃんと話し合ったつもりだったのに・・・

 

また、会議で全く話していない人がいたり、

自分自身が、何となく言いたかったけど遠慮して言わなかった不満足感

これらすべて、私が体験したことです。

あなたはそのような体験はありませんか?

 

議題のノルマを何とかこなし、最後までいってほっとする

「それでは、以上で会議を終わります!皆さん、お疲れ様でした」

それで会議を終わることもできます。

 

もし、この「おわり」を今まで以上に大事にしたら・・・

冒頭の課題を減らすことができます!

 

「おわりを大事にする」って、具体的にはどのようにしたら良いのでしょう?

例えば・・・

①話し合いで決まった内容を要約し、皆から同意をとる

話し合いの途中では様々な意見がでます。

最後に決まった内容を要約することで、決定事項が明確になります。

要約することで、話しながら曖昧な点に気づくことがあります。

誰かが要約するのを聞くことで、抜けているところに気づくかもしれません。

要約するのは司会者でなくても、記録者でも他の人でもOKです。

 

②今日参加して感じたことや感想を最後に一言ずつ発表する

今後、より良い会議にしていくための秘訣がみつかるかもしれません

参加者が自分を振り返り、自分の在り方を学びにするかもしれません

言い残したことを最後に発言できるチャンスが生まれるかもしれない

そして・・・全ての人が話し合いに参加したことになる

 

③感謝を伝える

あなたはどのような感謝を伝えたいですか?

協力してくれたことへの感謝?

一生懸命考えてくれたことへの感謝?

忙しい中で、時間を作ってくれたことへの感謝?

あなたが伝えたい感謝は、他にもあるかもしれませんね。

 

④確認事項

次回の会議の予定やそれまでの動きなどの確認

 

⑤その他

あなたの現場であなたならではの「終わりを大事にする」方法があるとしたら

他にどのようなものがありますか?

 

これらのどれかをやってみることで、参加者が主体的になり

さらに積み重ねていくことで、集中力が高まっていくかもしれません。

色々な可能性があると思いませんか?

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

会議やカンファレンスのスタートを大事にする

 

会議やカンファレンスをどのように始めていますか?

 

時間がきて「これから始めまーす!」のアナウンス後、すぐ本題に・・・

定例の会議やカンファレンスだと、特にこのようなスタートになりがちかも?

私自身がよくやっていました。

 

けれど、今は、スタートがとても大切だということがわかります。

 

もしスタートを今までよりさらに整えることができたとしたら

皆の意識が変わります。

それは、場の空気、エネルギーが変わることでもあり

集中力や出てくる意見やアイディアも変わります。

 

それでは、どのようにスタートを大事にしたら良いでしょうか?

 

集まってくれてありがたいという、心からの感謝の言葉かもしれません。

自分からの承認や他者からの感謝や承認の言葉かもしれません。

会議が終わった時にどうなっていたいのか、

会議のゴールを明確にしてメンバーと共有することや

終了時間を伝えて、限られた時間であることを確認することかもしれません。

皆の力を信じて頼って「助けてね」と協力をお願いすることかもしれません。

 

その他にも、参加者が最初に一言づつ、今日の気持ちや気分

又は、最近のほっこりやうれしかったことを話してもらうのも一つです。

 

自分とは違う他の人の考えや意見を頭から否定することなく

まずは「そうなんだね」、「そう思っているんだね」と受け入れよう!

どんな意見や考えも話してOkな場に皆でしていこう!

このような、あなたが大切にしたいルールを共有するのも一つですよね。

 

まだ他にもあるかもしれません

あなたが取り入れたいのはどんなことですか?

また、今度、新たにやってみたいのはどんなことですか?

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

面談・面接で、相手が話しやすくなる場をつくる

 

企業の採用面接では、お互いが正面に向き合うスタイルもあるかもしれません。

また、上司からの指示・命令を行う時には良いかもしれませんが

この向き合い方・・・緊張してしまいます💦

 

部下との面談や目標管理面接で、相手に心を開いてもらおうとする時は

机の角をはさんで斜めに向き合う、又は、机に向かって横に並ぶのがお勧めです

 

ベンチに一緒に座るイメージで、

相手と同じ方向を向いて一緒に資料を見ながら対話する

 

以前、ある人から聞いた話を思い出しました。

当時、小学生高学年になった男の子とのコミュニケーション

照れもあるのか?難しくなってくる時期

 

それが、車の中では色々な話ができたそうなんです。

車の中だと、素直に自分の話を聞いてくれるし

相手も学校のことや友達のことなどいろいろ話をしてくれる

 

私にも似た経験があります。

家族と2人でドライブ、そんな車中では

日頃話さないような話をお互いにした時がありました。

 

ベンチに一緒に座っっているのと似た状態が作れるのかも

 

もし、面談や面接の場面で、今よりさらに相手が話しやすい場が作れたとしたら

面談や面接の成果にどのような変化が起きると思いますか?

今はまだやっていない、何かもう一工夫はありますか?

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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